割り箸 木材とプラスチック
20〜30年前に割り箸論争と言うのがあった。
割り箸は使い捨てで資源の浪費だからと、飲食店の箸は、洗って再利用ができるプラスチック製や塗り箸に代わっていった。
中には、爪楊枝も木製の使い捨て品はいけないと、韓国のグリーン楊枝なるプラスチック製爪楊枝を称賛する動きもあった。
何回か使えると言っても、いずれはゴミになる。特にプラスチック箸はリサイクルで別の製品に再生できることもあるが、ゴミになると自然に還すのは難しい。生分解性プラスチックと言う環境負荷の小さい素材も研究されてはいるけど、完全に分解されるまで自然環境下でどれくらいの時間を要するのかよくわからない。
環境に優しいと言うのなら割り箸の方がいいんじゃないか、と思っていた。
割り箸は元々は森林の間伐材から作られていて、材料自体は森林の手入れのついでに採られたものだから、資源の有効活用の一面があったはず。
割り箸論争があった頃には、主に中国からの輸入品か多くなって、森林の手入れと言う側面は少なくなっていたみたいだけど。
最近は海や環境中のマイクロプラスチックが社会問題になり、スターバックスなど大手チェインでもプラスチック製ストローの提供は止めよう、と言う動きになっている。
代用品として紙製を用いる動きがあるようだが、”straw”は元々”麦わら”と言う意味、太陽と土の恵みで育ち、土に還るもの。いつのまにプラスチック製になったのだろう?
箸に話題を戻すと、プラスチック箸の環境論争が最近あまり目立たないように思える。
マイクロプラスチックの話が箸を使わない欧米から来たからだろうか?
それとも割り箸の使用が見直されているからだろうか?