世界遺産 - 京都
世界遺産は日本にもたくさんあるけど、街全体がテーマパーク的になりつつあるのが京都。京都市周辺の神社・仏閣を中心に17ヶ所が世界文化遺産となっていて、国内外からの観光客が多い。
法事で京都に帰る用があり、街の中心を歩いてみた。
着物のようなものを着た人たちがたくさん歩いている。夏の花火でも無いのに、浴衣を少し和装っぽくした「変な」和服。3〜4人のグループで歩いている人達の言葉を聞いてみると日本語では無い(3月になると卒業旅行で京都に来る高校生がその「着物」を着て、それはそれで可愛い、と従妹が言っていた)。
法事の日は、たまたま京都マラソンの開催日で道路の通行規制がされていて、普段のバス移動に代わり嵐電(らんでん)に乗った。街中から観光地の嵐山に向かう1〜3両連結の電車。
乗客は、京都マラソン応援の人が4割くらい、外国人が4割くらい、残りが日本人観光客と一般の人、といった感じ。
京都に暮らす感覚としては、遠いところからわざわざ京都にお越しやす、と暖かく見守る庶民感覚と、商売で街中配送をしていると普段なら30分程度で終わる配達が、いつまでたっても帰れず迷惑、という実害(?)の両方があるよう。
また、レストラン等についても住んでいる人には普段縁の無い京料理風など、観光客相手のところが目立つ気がする、とも。
観光地の宿命かも知れないけど、観光客と住民の関係は難しい。住民側としてもある程度は妥協と譲り合いが必要だとは思うけど、観光客側も良識を持った行動が必要。
キャパシティオーバーによる観光地としての満足度低下や、観光客受け入れ拒否、というような事態は避けなければいけない。